農水産品を生産者から直接購入
最近新しくオープンする産直市場が目立ちますし、「道の駅」の目玉も産直品です。
JA改革で話題にもなりましたが、生産者が直接消費者に販売するチャネルが増加し、これからの注目業態になりそうな勢いです。
リアル店は見たらわかりますが、ECでの産直品ってどうなってるか?
まとめた調査レポートが見当たりませんが、日本政策金融公庫がまとめた興味深いアンケート結果がありましたので、ご紹介します。
購入経験の多いのは、若年層?それともシニア層?
EC経験率の調査では、20-30代 22%に対して、40代以上は35%程度に上昇しています。
一般的な商品の調査では、若年層は多く・シニア層は少ないデータが出ますが、農水産物に関しては完全に反対ですね。
調査では、ネットスーパー利用経験も含めていますので、若年層はネットスーパー、シニア層は産直ととらえるのが自然です。
産直マーケットに絞れば、更にシニア比率が高まります。
さらに興味深い調査があります。
若年層の情報入手は、若年層が友人からの紹介(口コミ・SNS)であるのに対して、シニア層は、「HPの検索」という結果が出ています。
「受動的」に購入している若年層に較べ、シニア層は「能動的」といえます。
提供者に求めるものは価格?それとも?
さらに、面白い結果が・・・
求めるものは「価格」と思われがちですが、実は異なる結果が出ています。
求めるものは、「生産者・商品の更に詳しい情報」なのです。
これは弊社の調査結果と同じですが、安心・安全の確認の為という目線も当然ありますが。
”生産者ともっとコミュニケーションを密にしたい。
”生産者にもっと関わりたい。
という現代消費者目線の現れと考えられます。
ついつい、利便性を追求したり、CVR(購入率)を上げるために、余計な情報を省く傾向がありますが、現在の消費者は、「能動的」にアクセスできる情報を圧倒的に求めています。
「シニア層はITリテラシーが無い」は昔ばなし
時間に余裕のあるシニア層は、今一番ITを駆使して情報を集め、良いものを購入しようとしている消費者なのかも知れません。
何処で購入しても同じ「定番品」は、Amazon等で購入するのは若年層もシニア層も同じですが、シニア層は川上の製造元に遡り購入することを始めています。
検索を繰り返し、生産者の情報を入手し、継続購入する先を探しています。
通販でのリピート獲得のヒントがここに隠れています。
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